屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2023年8月2日
担当ガイド:高橋 亮
●白谷雲水峡コース
7月30日 天気:雨 太鼓岩の気温:21℃(12:00 標高1070m) 風:微風 登山者数:約200名
●縄文杉コース
7月31日 天気:雨 縄文杉デッキの気温:18℃(11:30 標高1300m) 風:東風 登山者数:124名
【周辺状況】
7月23日に梅雨明けは宣言されましたが、今週の屋久島は梅雨のような天気が続きました。
山岳部では短時間の大雨が降り、登山者は屋久島の天気に悩まされたでしょう。
しかし、太陽の光がさす中の雨は、綺麗な景色を見るチャンスです。
8月 トロッコにかかる虹運が良ければ、トロッコにかかる虹が見れるかもしれません。
縄文杉のトロッコ道脇には、一部花崗岩がむき出しになっている場所があり、モウセンゴケが蕾を付けています。
8月 モウセンゴケモウセンゴケは、「コケ」と名前がついていますが、実は食虫植物の仲間。
表面には多数のネバネバしたピンク色の腺毛が生えています。
ネバネバに小さな虫が触れると逃げ出せなくなり、腺毛から分泌される液で徐々に消化されるようです。
今年は日本全国の山岳部で遭難事故が多発しています。
自分の体力に見合った登山計画をたて、安全な登山を心がけてください。
8月2日現在の日の出は5:35、日の入りは19:12です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、荒川登山バス運行状況で確認できます。
→https://twitter.com/yakusansharyou
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
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