屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」2023年10月25日
担当ガイド:高橋 亮
●縄文杉コース
10月22日 天気:晴れ 縄文杉デッキの気温:12℃(11:30 標高1300m) 風:微風 登山者数:270名
●白谷雲水峡コース
10月24日 天気:曇り 苔むす森の気温:15℃(11:00 標高850m) 風:微風
【周辺状況】
登山シーズンの始まりからか、屋久島の山岳部も連日賑わいを見せています。
今年は気温が急激に下がり始め、22日早朝の荒川登山口の気温は10度以下でした。
1泊での登山や日の出前の行動を予定してる方は、防寒対策をしっかりしましょう。
屋久島の山岳部はスギを中心とした常緑樹が多くあります。
そのため、秋を迎えていても一面紅葉という景色はあまり見かけません。
現在、赤い実を付けているナナカマドは数少ない紅葉する植物です。
10月 ナナカマド材が燃えにくく、7回かまどに入れても燃え残るということから「七竃」と名前が付きました。
まだ紅葉は始まったばかりで赤い実だけが目立ちますが、葉も赤くなってくると常緑樹の森の中でひときわ目立つ存在になってきます。
例年、10月と11月は学生の修学旅行が多く来島します。
ホテルやガイドの予約が取りにくくなりますので、来島の際はお気を付けください。
10月25日現在の日の出は6:26、日の入りは17:36です。
【登山道】
(縄文杉ルート)
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口(荒川三叉路)から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。
詳しくは、荒川登山バス運行状況で確認できます。
→https://twitter.com/yakusansharyou
・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index
(縦走ルート)
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。
【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。
・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。
・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。
【注意】
・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。
※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会(0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com)までお気軽にお問い合わせ下さい。
スポンサーサイト
コメントの投稿