2023年11月8日 屋久島山岳情報

屋久島ガイド協会からの「屋久島山岳情報」

2023年11月8日
担当ガイド：伊藤　仁久


●縄文杉コース

11月7日　天気：曇り　縄文杉デッキの気温：14℃(12:00 標高1300m)　風：北西の風　登山者数：174名

●白谷雲水峡コース

11月7日　天気：晴れ　太鼓岩の気温：16℃(11:30 標高1070m) 風：北西の強風 登山者数：約200名


【周辺状況】

3連休の中日の4日は縄文杉に400人を超える登山者がありました。
11月に入っても例年より気温は高く、連休中は里では26℃以上の夏日となりました。

それでも少しづつ屋久島の季節は進んでいます。
白谷雲水峡の苔の森では、ヤクシマオナガカエデの落葉が秋の深まりを感じさせてくれます。


ヤクシマオナガカエデの落葉


また里では、サキシマフヨウの白やピンクの花が沿道を彩っています。


サキシマフヨウ

サキシマフヨウ（先島芙蓉）は屋久島の秋を代表する花で、九州南部から沖縄にかけて分布しています。
先島は沖縄本土の先にある島を意味して、沖縄県の南西に位置する宮古･八重山列島が先島諸島と呼ばれています。

花が終わり12月に入る頃から屋久島では北西の季節風が多くなり、サキシマフヨウの綿毛状の種が風に乗って舞って行きます。


11月8日現在の日の出は6：37、日の入りは17：26です。


【登山道】

（縄文杉ルート）
・3月1日から11月30日までの間、町道荒川線入口（荒川三叉路）から荒川登山口の区間は通行規制がかかり、一般車の通行が不可になります。
バスやタクシーなどの交通機関を利用してください。

詳しくは、荒川登山バス運行状況で確認できます。
→https://twitter.com/yakusansharyou

・屋久島の道路通行規制情報はこちら
→http://https://www2.pref.kagoshima.jp/dourokisei/index


（縦走ルート）
・暴風の恐れがあります。特に投石平付近は強風の吹きやすい場所です。
天気予報を確認して必要に応じた装備を準備してください。


【装備】
・縄文杉ルートでも気温10℃以下、奥岳ルートでは5℃以下になることがあります。
衣類は速乾性素材、防水、防寒、防風の装備をしっかり用意してください。

・屋久島での登山は予想以上に行動時間がかかることがありますので、日帰り登山でもヘッドライト、予備電池は必須です。
奥岳登山時は万が一のビバーク装備をお忘れなく。

・登山中、混雑時やトイレ設備の故障などに備え、携帯トイレを持参することをお勧めしています。
縦走ルートでは必ずお持ちください。携帯トイレは島内でも販売しております。


【注意】

・着替え、防寒着をしっかりと用意し、登山中の体調管理に十分気をつけましょう。
・避難小屋でネズミの被害が出ています。食料やゴミ類は、密閉容器に入れたり、壁に吊るしておくなど、管理に気をつけましょう。
・屋久島では、登山グッズレンタルショップのほか幾つかのホテル、エコツアー会社などで登山グッズのレンタルを行っています。
装備に不安のある方はご利用ください。


※その他、登山道、周辺の状況など詳しい情報につきましては、
株式会社屋久島ガイド協会（0997-49-4191、http://www.yakushima-guide.com）までお気軽にお問い合わせ下さい。